今回の特集は、大創造者メジーソのマラゲーニャ！アウレリオを始めとするカディスの歌い手が引き継いだ。
往年のカンタオールたちの歌をＳＰから復刻したシリーズ「グラン・クロニカ・デル・カンテ」。このシリーズはギタリスト、エンリケ坂井氏の膨大なコレク ションの中がら坂井氏自身が復刻している。今回の特集は、カディスのカンテの始祖の一人エンリケ・エル・メジーソのマラゲーニャ。エンリケ坂井氏曰く、この形式を由緒正しく歌い継いでいるカンタオールは、アウレリオ・セジェス、マノロ・カラコール、ランカピーノらとのこと。演唱例のペリコンやカラコールのイントロ伴奏がグラナイーナだったりタランタだったりするので、惑わされやすいが、マラゲーニャが重厚に歌われている。今回のギターソロは、ニーニョ・リカルドで、サンブラとアレグリアス。今回初登場で珍しいのはペペ・アスアガ・エル・リンピオで、エンリケ氏と親交があり、ファンダンギージョとタンギージョを聞かせる。伴奏のマノロ・デ・バダホスはいつ聴いても素晴らしい。コルーコ・デ・アルヘシラスの声が色っぽいことを改めて感じる。しっかりと書き込まれたライナーノー ツ、歌詞対訳！必聴、必 見の一枚。全22曲、歌詞対訳付き。 （歌詞聴き取り、対訳、解説は川上茂信、福久龍哉、濱田吾愛の3氏）
収録アーティスト＝マヌエル・センテーノ／ニーニャ・デ・ロス・ペイネス／マヌエル・バジェーホ／ペペ・アスアガ・エル・リンピオ／コルーコ・デ・アルヘシラス／マヌエラ・デ・ロンダ／ニーニョ・リカルド（ギター・ソロ）／グラシア・デ・トリアーナ／アンダルシータ／ニーニョ・マルチェーナ／ペリコン・デ・カディス／マノロ・カラコール