トマス・デ・ペラーテ、伝統とモダンが交錯する不思議なアルバム。
ペラーテ・デ・ウトレーラの息子でマヌエル・トーレの孫にあたるジプシー歌手トマス・デ・ペラーテのおそらく第3作。むしろ泥臭い真正面のギター伴奏にモダンなジャズ・アレンジが乗っかったりもするが、そこにトマスの伝統を背負った土の香りたっぷりのカンテが絡み、何とも不可思議な調和感が醸し出されていて面白い。曲はシギリージャ、クプレ・ポル・ブレリア、ソレア・ポル・ブレリア、カンティーニャ、ソレア・デ・アルカラ・イ・ウトレーラほか、全9曲。歌詞付き。ギター伴奏リカルド・モレノ、ディエゴ・デル・モラオほか。
A cat (Seguirillas didacticas)/Se nos rompio el amor (Cuple por bulerias)/Infundio/Te vi/Perraterias de Gaspar de Utrera (Bulerias)/Te digo lo que siento/Romance del Amargo (Solea por bulerias)/Caridad (Cantinas)/Soledad sonora (Solea de Alcala y Utrera)