木下恵介監督作品('61)映画「永遠の人」(DVD)
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これは大発見!日本フラメンコの開祖、勝田保世氏のギターが全編に流れる異色映画。
日本のフラメンコの開祖とでも言うべき勝田保世氏のギターが、なんと木下恵介監督の映画「永遠の人」に収録されている。それもオープニングからラストまで、ソレア、ブレリア、ファルーカ、タンギージョなど、ほぼ全編に流れている。さらに各章の終りでは、なんとブレリアに熊本弁の歌詞を乗せて歌わせているのだから驚きだ。歌い手はフラメンコの人ではないのでブレリア風和製カンシオンとでも言った方がいいかもしれないが、それにしても、何ともアバンギャルドな試みである。フラメンコの側からしてみれば、勝田氏の音源が残っている、もうそれだけで大発見、まさに歴史の掘り起こしだが、1961年に松竹で作られたこの映画の凄さはそれにとどまらない。ストーリー(脚本)、カメラワーク、役者たちの演技、全てが素晴らしい。フラメンコ音楽をここまでBGMとして効果的に使われた例を他で見たことがない。まるでヒターノのような登場人物、男と女の30年に渡る愛憎劇を、狂おしいフラメンコギターが、これでもかというほど煽りまくる。メロドラマ風タイトルからは予測不能な異色作。いろんな意味で楽しめる1本だ。
出演:高峰秀子、仲代達也、佐田啓二、音羽信子、田村正和ほか
★アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品!
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