40代になったマリナの円熟の歌唱と、大人の色香が際立つファン待望の好盤!
マリナ・エレディア8年振り5枚目の新作「カプリチョ」('21)は、地元グラナダから海を越え中南米に渡り、再び故郷へと回帰する「イーダ・イ・ブエルタ」がコンセプト。アルバイシンの古曲ラ・モスカから、伝統タンゴ、トマティート親子と共演のブレリアまでが“フラメンコ篇”。4曲目、メキシコのランチェーラ「ファジャステ・コラソン」から“ラテン・ナンバー篇”へ。サルサ「セ・ノス・ペルディオ・エル・アモール」、ボレロ「キエロ・アブラール・コンティーゴ」の名曲群は昔から愛聴していたといい、リズムも情感も抜群のノリ。9曲目「ラ・ディアブレーラ」から、アルゼンチンのチャカレーラとカディスのタンギージョのミックスで、ヘレス出身の人気ラッパー、マラ・ロドリゲスを迎え“スペイン帰還篇”が開始。ルンバ「エル・トゥリステ」、クプレ・デ・ランチェーラ「シエロ・ロホ・イ・ヤ」が、フラメンコ×ラテンの最終章。40代になったマリナの円熟の歌唱と、大人の色香が際立つファン待望の好盤。プロデュース&ギターは、20年来の相棒ホセ・ケベド・ボリータ。全11曲、歌詞付き。(中谷伸一)
La mosca 2.0/De puerta en puerta/Mil colores/Fallaste corazón/Se nos perdió el amor/Quiero hablar contigo/Quiero amanecer con alguien/Cristal de bohemia /La diablera/El triste/Cielo rojo y ya