モロン生まれながら、モロンスタイルを封印したオーソドックスな懐かしい野太い音を出すギター!
1965年モロン生まれのギタリスト、パコ・エル・レリは56歳。幼いころからギターを弾き始め、その後様々なコンクールにも出場している。ブレリア賞を受賞したり、85年、20歳でカテ・デ・ラス・ミナスのコンクールでファイナリストになっている。98年にはハバナ国際ギター・フェスティバルに招待された。珍しい経歴として、2011年から17年にかけて46歳の時から、コルドバのコンセルバトリオでフラメンコ・ギターを学び直している。そしてそれは、その結果としてモロンでのギター教師への道に繋がっていた。現在彼はモロンの市立音楽学校でギター教師を務めている。ユーチューブでは、「トリアーナ・プーラ」のおじいちゃんおばあちゃんたちの前で自慢の腕を見せている。本作はその彼の遅いデビュー作。典型的なモロンスタイルと思いきや、むしろそのモロンを封印したオーソドックスな、野太い音を響かせた演奏だ。グラナイーナは耳コピしたくなるような情感豊かな演奏だ。一方ルンバは昔懐かしいナツメロ調がいい。全9曲。
Solanera (Bulerías)/Charlas con mi padre (Soleares)/Como candela (Rondeña)/Esa mirada tuya (Fandangos de Huelva)/Libre (Rumba)/Quiero ser tu puerto (Alegrías)/Noches del Albaicín (Granaínas)/La Habana Vieja (Guajiras)/Amo a escuchá una mijita (Fiesta por bulerías)